【検査法と施術のご紹介】

当院では、ただやみくもに筋肉をほぐしたり、骨を鳴らしたりするような施術は一切行いません。 詳細なカウンセリングと身体評価に基づき、あなたの不調の「本当の原因」にアプローチするため、以下のような専門的な施術をオーダーメイドで組み合わせていきます。

一つひとつの施術が、どのような目的で、どのようにあなたの身体を良い方向へ導いていくのかをご紹介します。

検査法1

姿勢検査(骨格の歪み / 筋緊張パターンを診ます)

まず、立った状態でのお身体の写真を撮影するなどして、客観的に姿勢を分析します。左右の肩の高さ、骨盤の傾き、頭の位置などを詳細に確認することで、どの筋肉が常に過剰に緊張し(頑張りすぎ)、どの筋肉がうまく使えていないか(サボっているか)という、**あなた独自の「歪みのパターン」**を視覚的に明らかにします。

検査法2

動作検査(運動制御の質 / 代償パターンを診ます)

「前屈する」「腕を上げる」「しゃがむ」といった、日常の基本的な動きをしていただき、その動きの“質”を評価します。痛みがある場合、身体は無意識に痛みを避けるための不自然な動き(=代償パターン)をします。この「痛みをかばう動きのクセ」こそが、さらなる不調を生む悪循環の原因です。私たちは、プロの視点でそのクセを見抜き、修正すべきポイントを特定します。

検査法3

筋力検査(筋緊張のアンバランス / 筋発火のタイミングを診ます)

身体を安定させ、正しく動かすためには、個々の筋肉が適切なタイミングで、適切な強さで働く必要があります。特定の筋肉に抵抗を加え、左右差がないか、力がスムーズに入るかをチェックします。特に、動き始めの**「筋発火のタイミング」**がずれていると、関節に大きな負担がかかります。このタイミングを正常化させることが、再発予防には不可欠です。

検査法4

関節可動域検査(筋の短縮を診ます)

ベッドの上で、ご自身では動かさずにリラックスしていただき、施術者が関節を一つひとつ丁寧に動かしていきます。これにより、どの方向に動きが制限されているのか、どの筋肉が硬く縮こまって(短縮して)動きを妨げているのかを正確に把握します。アプローチすべき筋肉が明確になり、施術の効果を最大限に高めることができます。

検査法5

バランス検査(平衡感覚・前庭系の機能を診ます)

ふらつきや、原因のわからないめまいなどは、身体の平衡感覚を司る機能が関係していることがあります。目を開けた状態と閉じた状態で片足立ちをしていただくなど、簡単なテストでバランス能力を評価します。足裏の感覚や視覚だけでなく、耳の奥にある**「前庭系」**というバランスセンサーの働きも見ることで、多角的に原因を探ります。

検査法6

触診検査(筋緊張部位(凝り)をピンポイントで見つけます)

これまでの検査で得た情報をもとに、原因と思われる部位を、実際に施術者の「手」で触れて最終確認を行います。筋肉の硬さ、熱感、筋膜の癒着などを指先の鋭い感覚で確かめ、アプローチすべき場所をミリ単位で特定していきます。あなたの「そこが痛いんです」という感覚と、私たちの専門的な評価をすり合わせる、非常に重要なプロセスです。

検査法7

整形外科的テスト(危険な整形外科疾患との鑑別を行います)

特定の関節や組織(靭帯、神経、椎間板など)に徒手的にストレスを加え、痛みや特有の症状が再現されるかを確認するテストです。これは、お客様の安全を第一に確保し、より的確な施術を行うために不可欠なプロセスです。

このテストにより、痛みの原因が椎間板ヘルニア、五十肩、半月板損傷といった特定の整形外科疾患によるものなのか、あるいは筋肉や筋膜といった軟部組織の問題なのかを、より詳しく見極める一助とします。
もし、当院の整体の適応外である重篤なケガや疾患(レッドフラッグ)が疑われる場合は、無理に施術を行うことはせず、速やかに専門の医療機関への受診を強くお勧めします。

施術アプローチ1

徒手療法(マニュアルセラピー)

施術者の「手」だけを用いて、筋肉、筋膜、関節といった身体の組織に働きかけ、痛みや機能不全を改善に導く技術の総称です。身体の構造を熟知した専門家が、繊細な手の感覚を頼りに、ミリ単位で身体の状態を評価し、調整を行っていきます。当院のすべての施術の根幹をなす、最も重要なアプローチです。

当院の徒手療法は、単なるマッサージではありません。機能解剖学や運動連鎖の知識に基づき、「なぜその筋肉が硬くなるのか」「なぜその関節の動きが悪くなるのか」という根本原因を全身のつながりから探り出し、的確にアプローチします。あなたの身体の声を聞きながら、最も効果的な手技を選択していきます。

施術アプローチ2

IASTM(器具を用いた軟部組織モビリゼーション)

「Instrument-Assisted Soft Tissue Mobilization」の略で、専用に開発された器具(ツール)を用いて、筋肉や筋膜といった軟部組織の異常にアプローチするアメリカ発祥の先進的なテクニックです。手だけでは届きにくい身体の深層部や、慢性化して固着してしまった組織の癒着を、効率的に解放することができます。

長年悩まされている頑固な凝りや、過去のケガが原因で動きが悪くなっている部位など、徒手療法だけではアプローチしきれないケースで非常に高い効果を発揮します。癒着した筋膜をリリースすることで、組織の滑走性(滑り)を取り戻し、身体が本来持つ滑らかな動きを実現。根本改善をさらに加速させます。

施術アプローチ3

ストレッチング

一般的に知られているストレッチですが、当院では専門家があなたの身体の状態に合わせて、最適な方法・強度・時間で行う「パートナーストレッチ」を提供します。ご自身一人で行うよりも安全かつ効果的に、筋肉の柔軟性を最大限に引き出します。

施術の効果を高めるための仕上げとして、また、特定の筋肉の硬さが不調の大きな原因となっている場合に重点的に行います。さらに、施術の効果をご自宅でも維持していただけるよう、あなたに本当に必要な「セルフストレッチ」の指導も丁寧に行い、再発しない身体作りをサポートします。

施術アプローチ4

ストレッチポール®を用いたコアコンディショニング

専用の円柱状のツール「ストレッチポール®」の上に仰向けで寝て、簡単なエクササイズを行うことで、身体の核心部である「コア」を整えるコンディショニング法です。背骨の歪みをリセットし、身体の奥深くにあるインナーマッスル(深層筋)を自然に働かせることができます。

本格的な施術やトレーニングに入る前の準備段階として活用します。まずストレッチポール®で身体の緊張をリセットし、背骨をニュートラルな状態に戻すことで、その後の施術効果が格段に高まります。また、ご自宅でのセルフケアツールとしても非常に優秀で、良いコンディションを維持するための「最高の習慣」として推奨しています。


これらの専門的なアプローチを、あなたのその日の状態、そして未来の目標に合わせて最適に組み合わせることで、Blue Moonはあなたの身体を根本改善へと導きます。

検査・施術に対するよくあるご質問

Q. なぜこんなに詳しく検査をするのですか?

A. あなたの不調の「本当の原因」を正確に見つけ出すためです。痛みはあくまで“結果”であり、原因は思わぬ場所に隠れていることがほとんどです。私たちは、その原因を特定しない限り、根本的な改善はあり得ないと考えています。詳細な検査は、効果的な施術を行うための最も重要なプロセスです。

Q. 検査だけでどのくらいの時間がかかりますか?

A. 初回はカウンセリングと検査で、およそ20分~30分ほどお時間をいただいております。あなたの身体の歴史やクセを、時間をかけて丁寧に紐解いていきます。

Q. 検査で痛みを感じたり、つらい姿勢を無理強いされたりしませんか?

A. ご安心ください。痛みを感じるような無理な検査は一切行いません。あなたの身体が動かせる範囲で、安全に評価を進めていきますので、リラックスしてください。

Q. 検査結果は、私にも分かるように説明してもらえますか?

A. もちろんです。専門用語を並べるのではなく、「なぜあなたの肩が痛むのか、その原因は骨盤のこの歪みと、背中のこの筋肉の硬さにあります」というように、図や模型を使いながら、どなたにも分かりやすく、ご納得いただけるまで丁寧に説明いたします。

Q. 施術は痛いですか?「痛い方が効く」のでしょうか?

A. 当院の施術は、心地よいと感じる方が多い、ソフトな刺激が中心です。「痛い=効く」とは考えておらず、むしろ身体がリラックスして受け入れられる状態の方が、施術効果は高いと考えています。もちろん、症状によっては多少の痛み(痛気持ちいい感覚)を感じることもありますが、必ず確認しながら進めますのでご安心ください。

Q. 毎回、施術内容は同じですか?

A. いいえ、毎回異なります。人の身体は、その日の体調や活動量によって常に変化しています。毎回、施術の前に簡単にお身体の状態をチェックし、その日のあなたに最も必要な、最適なオーダーメイドの施術を提供します。

Q. どのくらいのペースで通うのが効果的ですか?

A. 症状の度合いや目標によって異なりますが、初めのうちは身体が良い状態を記憶するために、週に1回程度のペースで通っていただくのが理想的です。その後、状態が安定するにつれて、2週間に1回、月に1回と、メンテナンスへと移行していきます。初回にご相談の上、最適なプランをご提案します。

Q. 「徒手療法」と、普通のマッサージは何が違うのですか?

A. マッサージが主にリラクゼーションや筋肉の緊張緩和を目的とするのに対し、当院の徒手療法は「根本的な改善」を目的としています。気持ち良いだけでなく、身体の構造や機能の知識に基づき、痛みの根本原因となっている関節の歪みや筋膜の癒着を改善するための、専門的なアプローチである点が大きく異なります。

Q. IASTMという器具を使った施術は、痛くないですか?皮膚に跡が残りませんか?

A. 痛みはほとんどありません。皮膚を優しくこするような感覚です。施術後は、血流が良くなることで皮膚が一時的に赤くなることがありますが、これは身体が良い反応をしているサインで、通常は数日で自然に消えます。内出血のような強い跡が残ることはありませんのでご安心ください。

Q. なぜストレッチポール®を使うのですか?

A. 施術やトレーニングの前に、まず身体の過剰な力みを抜き、背骨を本来あるべき正しい位置(アライメント)にリセットするためです。いわば、身体を“まっさら”な状態に戻すための準備です。この準備を行うことで、その後の施術効果が格段に高まります。

Q. 施術後、すぐに効果を感じられますか?

A. 多くの方が、施術直後に関節の可動域が広がったり、痛みが軽減したりといった変化を実感されます。しかし、当院が目指すのはその場しのぎではない「根本改善」です。回数を重ねることで、良い状態が安定し、日常生活での変化をより大きく感じていただけるようになります。

Q. 施術を受けた後に、だるさや眠気が出ることがありますか?

A. はい、身体の血流が急に良くなったり、筋肉の緊張が一度に解放されたりすることで、一時的にだるさや眠気を感じることがあります。これは「好転反応」と呼ばれる身体が良い方向へ変化している証拠です。通常1〜2日で落ち着きますので、施術当日は水分を多めに摂り、ゆっくりお過ごしください。

Q. 良い状態を長持ちさせるコツはありますか?

A. 施術でお伝えする「セルフケア」を、日常生活に少しずつ取り入れていただくことが最も効果的です。1日5分の簡単なストレッチやエクササイズでも、毎日続けることで身体は着実に変わっていきます。私たちがその方法を丁寧にお伝えし、あなたの努力を全力でサポートします。

最後に

不調の原因がわからないことは、まるで地図もコンパスも持たずに、暗い森をさまよっているようなものです。

当院の徹底した検査は、その森を安全に抜け出すための、あなただけの「精密な地図」を作る作業です。そして、オーダーメイドの施術は、ゴールまで正しくあなたを導く「信頼できるコンパス」です。

正しい地図とコンパスがあれば、もう道に迷うことはありません。 あなたの身体は、必ず変わることができます。 一緒に、光の差す明るい場所へ、一歩ずつ進んでいきましょう。

お問合せを心よりお待ちしております。

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