【スポーツの常識が変わる】 「肩」を治療しても球速は上がらない!? 本当のキーは「股関節」の連動性
皆さん、こんにちは!整体院BLUE MOONの菊池です。
野球、テニス、バレーボールなど、肩を激しく使うスポーツをされている方から、よくこんなご相談を受けます。
「肩の治療は続けているのに、なかなか球速が上がらない…」 「肩の痛みは引いたが、以前のようなパワーが出ない…」
多くの方は痛む「肩」にばかり注目しがちですが、実はパフォーマンス向上と怪我の予防の真の鍵は、肩から最も遠い「股関節」が握っていることをご存知でしょうか?
今回は、整体師の視点から、スポーツの常識を覆す「股関節を中心とした運動連鎖(キネティック・チェーン)」の秘密を解剖学的に解説します。
肩の力は「股関節」から生まれる
投球やスマッシュ、サーブといった肩を使った動作は、決して腕の力だけで行っているわけではありません。体全体が連動して力を生み出す**「運動連鎖」**によって成り立っています。
特に重要なのが、地面からのエネルギーを伝える**股関節の「ねじり」**です。
1. 股関節のねじりがパワーの源
野球のピッチングを例に考えてみましょう。
- エネルギーの蓄積: 軸足を踏み込み、腰をひねるとき、股関節は深く内側や外側に**回旋(ねじれ)**し、エネルギーを最大限に蓄えます。
- 地面反力の伝達: この股関節のねじれが、地面からの反力を受けて爆発的な推進力を生み出します。
- 連鎖: 生まれたエネルギーは、股関節から体幹(コア)、そして肩、肘、手先へと一気に伝達されます。
肩の力は全体のわずか数パーセントに過ぎず、力の約80%は股関節と体幹で生み出されていると言われています。
2. 股関節が硬いと「肩」に負担が集中する
股関節が硬く、十分にねじりや回旋の角度が作れないとどうなるでしょうか?
股関節でパワーが作れない分、その不足を補おうとして、肩や肘が「無理な力」でクラブやボールを振ろうとします。結果として、パワーは上がらないばかりか、肩や肘の関節に大きなストレスがかかり続け、**慢性的な炎症や怪我(野球肩、テニス肘など)**を引き起こしてしまうのです。
整体がスポーツパフォーマンスを向上させる理由
整体院BLUE MOONでは、痛む肩や肘だけでなく、パフォーマンスの土台である「股関節」にアプローチすることで、根本的な改善とパフォーマンス向上を目指します。
- 股関節の可動域の回復: 日常生活や練習で硬くなった股関節周りの筋肉や関節を調整し、投球やスイングに必要な「適切な回旋角度」を取り戻します。
- 体幹との連動性の再構築: 股関節から体幹、肩への力の流れを邪魔している骨盤や背骨の歪みを整えます。これにより、体が最も効率的な運動連鎖を発揮できるようになり、最小限の力で最大のスピードを生み出せる体になります。
最後に
もしあなたが「これ以上は無理だ」とパフォーマンスの限界を感じていたり、慢性的な肩や肘の痛みに悩んでいるなら、それは「体の使い方」に問題がある証拠かもしれません。
整体で股関節と体の連動性を高めることが、球速アップ、飛距離アップ、そして怪我のないスポーツライフへの一番の近道です。




